川瀬和也 研究ブログ

宮崎公立大学で教員をしています。専門は、(1)ヘーゲル、(2)行為の哲学(3)プラグマティズム。英語圏のいわゆる分析系のヘーゲル研究の成果を取り入れながら、ヘーゲルの議論の再構成を目指しています。主要著作:論文「ヘーゲル『大論理学』における絶対的理念と哲学の方法」で日本哲学会若手研究者奨励賞受賞。共著に『ヘーゲルと現代思想』(晃洋書房・2017年)ほか。お仕事のご依頼・ご質問はフォームへ→https://goo.gl/forms/klZ92omOgEvsjcCi1

2021-03-19から1日間の記事一覧

フランクファートの根源的洞察

最近はフランクファートの自律論に集中的に取り組んでいるが、ここにはフィヒテ的な反省の問題との興味深い類似があるように思う。 フランクファートにとっての中心的な問題に、欲求のような心的態度が「私のものである」とはどういうことか、というものがあ…